M3524●江戸明治和本等>物覚早伝授[人間記憶秘法]稀書 [75350939]
商品詳細
●江戸明治和本●物覚早伝授[人間記憶秘法・人間記臆秘法]
【判型】半紙本1冊。縦225粍。
【作者】呉門先生作。久保田雲亭校。山本一馬・拙堂癡人序。
【年代等】明和2年3月、山本一馬序。明和8年秋拙堂癡人(チジン)序・刊。刊行者不明。
【備考】分類「教育」。『物覚早伝授[人間記憶秘法・人間記臆秘法]』は、呉門先生から伝授された種々の記憶法を記した書。目録に従えば、①記憶伝、②擬託法、③種子法、④種子の図、⑤器物験証、⑥心法、⑦無形(むぎよう)有形(うぎよう)、⑧繁文(はんぶん)并宮室種子、⑨源氏験証、⑩限法、⑪惣論、⑫万象記認法(ものみしりのほう)の12項に分けて記憶術を説く。①では、世間には記憶術に関する書物がないことに触れ、記憶術は童子の耳に入りやすく諭しやすき譬えをもって教えることが肝要なことや、本書の記憶術が卑賤ながら極めて実用的であることを述べる。以下、具体的な記憶術を展開し、②~④では、例えば「学而(がくじ)」を「字を書く」と借転(借りて移し替える)させて憶える擬託法と、一二三四等の順序(種子)を記憶のよすがとする種子法について述べ、身体各部を順序づける人身正面・左辺・右辺種子の図(3図で30の種子)を掲げる。⑤では先の種子と器物を関連づけて「第一の頂(いただき)に手拭い、第二の額に火鉢、第三の目に物見せる毛氈、第四に鼻にすす鼻(鼻水)の硯…」と憶える験証法、⑥では精神を落ち着かせ集中して一つずつ「たとへの縁」を見つけて憶える工夫、⑦では無形を有形に、有形を無形に譬える記憶法、⑧では数多くの事柄を建物内外の次第を種子として憶える方法、⑨では源氏六十帖を例にした記憶法、⑩では十種毎に記憶の種子を変えて憶えやすくする秘訣、⑪では目をふさいで以上の教えの通り暗唱すべきこと、⑫では記憶の目付(ポイント)を「一物二種」に限定する秘訣を諭す。なお、末尾に本書後篇の近刊予告があるが未刊に終わった。
★原装・題簽付・状態概ね良好。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、45,~55,】。
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M3524●江戸明治和本等>物覚早伝授[人間記憶秘法]稀書
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