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美術館級 明治期 高浮雕 捻り物 薩摩焼 色絵金彩 海外輸出用コーヒーポット [90289178]
商品詳細
【商品状态】サイズ:最大経約 15cm ,高約 15.5cm
これは明治時代の薩摩焼錦手金彩のコーヒーポットで、当時は海外輸出用として作られたものです。数々の手を経て、最終的に日本に戻ってきました。本作品には使用の痕跡がなく、ほぼ新品同様で、今からおよそ100年以上前のものです。
薩摩焼は400年以上の歴史を持ち、文禄・慶長の役の後、島津義弘が朝鮮から陶工を連れてきて日本で薩摩焼の製作を始めました。当時、白色の土で作られた器を「白薩摩」と呼び、藩主専用の御用窯で焼かれ、業界では「献上薩摩」とも呼ばれていました。白薩摩の表面に見られる細かい貫入(かんにゅう)は、焼成中に白土と釉薬の収縮率の違いによって生じたもので、白薩摩の特徴的な要素です。黒色の薩摩は一般庶民が使用していました。薩摩焼は数百年の間に発展し、特に白薩摩は彩色上絵付けの技法を取り入れ、「薩摩錦手」という独自のスタイルが形成されました。1867年、薩摩藩は幕府とは独立してパリ万博に出展し、薩摩錦手の花瓶は海外で大変高い評価を受け、これをきっかけに薩摩焼は世界的に人気を博しました。
本作品は白薩摩で、錦手の技法を用いて菊や牡丹、秋草など様々な草花が描かれています。薩摩錦手の技法は他の金彩技法とは異なり、まず高品質で純度の高い本金で輪郭を描き、その後で彩色を施すため、金色が長持ちします。
本作品は海外輸出専用に作られたもので、造形が非常に独特,非常に珍しいです。日本国内ではこの形状やデザインのものはほとんど見られません。持ち手は高浮彫技法で結び目の形を模し、口縁は花弁のように作られ、胴体はまるでシルクのように折り目が施されています。非常に希少で貴重な作品です。また、底面には「ト」という刻印があり、これは当時の輸出記号と考えられます。
この作品は百年を経てもなお輝きを保ち、骨董品としては非常に貴重です。今後も代々受け継がれていくべき作品であり、大切に扱っていただけることを願っています。
焼き物...薩摩焼
種類...陶器
カテゴリー | ホビー・楽器・アート > 美術品・アンティーク・コレクション > 工芸品 |
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商品の状態 | やや傷や汚れあり |
美術館級 明治期 高浮雕 捻り物 薩摩焼 色絵金彩 海外輸出用コーヒーポット
【在庫数について】
商品ページに表示されている在庫数は通販サイト上の在庫数となります。各店舗の在庫数とは異なりますのでご注意ください。