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漆器:金箔袴腰型銘々皿・尚古堂 [76437793]
商品詳細
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と。 |
兄 野田行作が懐石辻留さんの八寸としてこの銘々皿よりも4cmほど横長のものを四十年ほど前に造りました。今も時々、辻留さんの御本などに登場します。長い間使っていただいていることが大変ありがたくうれしいことです。
これを銘々皿として寸法を少し変え、輪島の名代の塗師屋、尚古堂さんに作っていただきました。この箔ちらし紋は産地ではめずらしい技法のものだそうで、蒔絵師さんにかなり御苦労をかけたようです。
兄 野田行作は芸大を卒業した後、東京の塗師に二年ほど修業に入りましたが、後はほとんど自分でいろいろの実験的な手法を工夫していたようです。何気なくしていた装飾や下地や塗り技法もさまざまな苦労があったであろうことを、亡くなって二十二年も経た今になってつくづくと感じています。
細い細い線の漆絵を画くために採りたての漆が必要だと裏庭に漆の木を植え、それを採取したり。お砂糖を煮詰めて炭化させ、粉にしたものを漆と混合して下地にしてみたり(七輪に火を熾して外で砂糖を炭化させていた姿など思い起こします)。
こんなことをさまざまなつかしく思いますのは自分が年齢を重ねたからなのでしょうか。それとも「物」のさまざまな見方がやっと出来るようになってきたせいなのでしょうか。
今この時、兄が生きていてくれればどんなものがようびの店をにぎわしてくれ、お客様にその意匠の面白さを味わっていただけるのかと思うと残念です。
少しずつ兄の作品も掘り起こしてみたいと思っています。
工芸店ようび 店主 真木小皿・銘々皿・漆器・袴腰型 |
22.0 × 10.5 × 高さ1.5cm |
漆器:金箔袴腰型銘々皿・尚古堂
【在庫数について】
商品ページに表示されている在庫数は通販サイト上の在庫数となります。各店舗の在庫数とは異なりますのでご注意ください。